バックコートバイオレーションとは、フロントコートに進めたボールを、再びバックコートに戻し、同じチームのプレーヤーが最初に触れることで成立するバイオレーションです。
試合中は、センターライン付近でのドリブルやパスの場面で起こりやすく、ボールがどちらのコートにあるかだけでなく、誰が最後に触れ、誰が最初に触れたのかを正しく確認する必要があります。
この記事では、バックコートバイオレーションの成立条件から、よくあるケース、審判が判定するときの確認ポイントまで解説します。
バックコートバイオレーションが起きたときの対応
バックコートバイオレーションが成立した場合、審判は笛を鳴らし、バックコートバイオレーションのジェスチャーを示します。

その後、相手チームのスローインで試合を再開します。
- 笛:バイオレーションが成立した時点で鳴らす
- ジェスチャー:両腕を上げ、手のひらを開いて示す
- 再開方法:相手チームのスローイン
- スローインの場所:バイオレーションが起きた場所に近いアウトオブバウンズ。ただし、バックボードの真後ろは除く
バックコートバイオレーションの成立条件
バックコートバイオレーションが成立するには、次の条件を満たす必要があります。

- チームがフロントコートでボールをコントロールしている
- そのチームのプレーヤーがフロントコートで最後にボールに触れる
- ボールがバックコートに戻る
- 同じチームのプレーヤーがバックコートで最初にボールに触れる
この4つの条件がそろったとき、バックコートバイオレーションとなります。
センターラインを越えたら成立するわけではない
ドリブルでフロントコートに進む場合、ボールだけがセンターラインを越えても、フロントコートに進んだことにはなりません。
ボールとドリブルしているプレーヤーの両足が、完全にフロントコートに入った時点で、フロントコートに進んだことになります。
そのため、センターライン付近では、ボールだけでなくプレーヤーの足の位置も確認する必要があります。
よくあるケース
① ドリブル中、ボールだけがフロントコートに入った
プレーヤーの両足がバックコートに残った状態で、ドリブルしているボールだけがフロントコートに入った場合、まだフロントコートに進んだことにはなりません。
その後、ボールがバックコートに戻っても、バックコートバイオレーションにはなりません。
② フロントコートからのパスがバックコートに戻り、味方が触れた
フロントコートでボールをコントロールしているチームがパスを出し、そのボールがバックコートに戻った後、同じチームのプレーヤーが最初に触れた場合、バックコートバイオレーションです。
③ ディフェンスがボールに触れてバックコートに戻った
フロントコートからのパスにディフェンスが触れ、ボールがバックコートに戻った場合、オフェンスのプレーヤーが最初に触れても、原則としてバックコートバイオレーションにはなりません。
ディフェンスが最後にボールに触れているためです。
④ フロントコートへのパスが味方に届かず、バックコートに戻った
フロントコートでボールをコントロールしているチームがパスを出し、味方が触れる前にボールがバックコートに戻り、同じチームのプレーヤーが最初に触れた場合、バックコートバイオレーションです。
パスが味方に届いたかどうかではなく、最後に誰が触れ、バックコートで最初に誰が触れたかで判断します。
⑤ ディフェンスがボールに触れた後、オフェンスがボールを取り戻した
フロントコートからのパスにディフェンスが触れ、ボールがバックコートに戻った場合、オフェンスがバックコートでボールを取り戻しても、バックコートバイオレーションにはなりません。
ただし、ディフェンスが触れたように見えても、実際には触れていない場合があります。最後にボールに触れたプレーヤーを正確に確認しましょう。
⑥ フロントコートで空中にいるプレーヤーがボールをコントロールし、バックコートに着地した
フロントコートでジャンプしたプレーヤーが空中で新たにボールをコントロールし、そのままバックコートに着地した場合、バックコートバイオレーションにはなりません。
空中でボールをコントロールしたプレーヤーが、どこに着地したかだけで判断しないようにしましょう。
審判が見るポイント
バックコートバイオレーションでは、ボールの位置だけを追っていると、正しい判定が難しくなります。
特にセンターライン付近では、次の点を意識して確認しましょう。
① ドリブルしているプレーヤーの足を見る
ドリブルでフロントコートに進む場面では、ボールがセンターラインを越えた瞬間に笛を吹かないように注意します。
ボールとプレーヤーの両足が完全にフロントコートに入ったかを確認しましょう。
② ボールが戻ったとき、最後に触れたプレーヤーを確認する
バックコートにボールが戻った場合、オフェンスとディフェンスのどちらが最後に触れたのかが重要です。
特にディフェンスがパスカットを試みた場面では、ボールに実際に触れたかどうかを確認しましょう。
③ バックコートで最初に触れたプレーヤーを見る
ボールがバックコートに戻っただけでは、バイオレーションは成立しません。
同じチームのプレーヤーが最初に触れたことを確認してから判定します。
④ ボール・足・接触の順番を意識する
センターライン付近では、ボールの位置、プレーヤーの足、ディフェンスの接触など、複数の情報を同時に確認する必要があります。
すべてを一度に追おうとせず、プレーの流れに合わせて確認することが大切です。
まとめ
バックコートバイオレーションは、ボールがバックコートに戻っただけでは成立しません。
重要なのは、フロントコートで最後に誰が触れ、バックコートで誰が最初に触れたかという点です。
審判は、センターライン付近でボールとプレーヤーの位置を確認し、ディフェンスの接触やバックコートでの最初のタッチを見極めましょう。



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