スローインバイオレーションとは?|審判が見るポイント・よくあるケース・再開方法

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審判ルール

スローインバイオレーションとは、スローインを行うプレーヤーが、決められたルールに反した場合に成立するバイオレーションです。

スローインは試合の再開時に必ず行われるプレーですが、5秒以内にボールを投げ入れることや、ボールを投げる前にコート内へ足を踏み入れないことなど、いくつかの決まりがあります。

この記事では、スローインバイオレーションのルールだけでなく、試合でよく起こる場面や、審判が見落としやすいポイントも解説します。

  1. スローインバイオレーションが起きたときの対応
  2. スローインバイオレーションの成立条件
    1. ① 5秒以内にボールを投げ入れない
    2. ② ボールを手に持ったままコート内へ足を踏み入れる
    3. ③ 投げ入れたボールに、他のプレーヤーが触れる前に自分で触れる
    4. ④ 投げ入れたボールが誰にも触れずにアウトオブバウンズになる
    5. ⑤ 投げ入れたボールが直接バスケットに入る
    6. ⑥ 指定された場所から大きく移動する
  3. よくあるシチュエーション
    1. ① パスを出す相手を探しているうちに5秒が経過した
    2. ② 投げようとして踏み込んだが、途中で投げるのをやめた
    3. ③ ボールを投げる瞬間に足がコート内へ入った
    4. ④ 投げ入れたボールが誰にも触れずにコート外へ出た
    5. ⑤ 投げ入れたボールがバックボードに当たった
    6. ⑥ 投げ入れたボールが味方に触れた後、スローインをした本人が触れた
    7. ⑦ ゴール後のスローインでエンドライン上を移動した
  4. ディフェンスのスローイン妨害
    1. 第4クォーター・延長時限の残り2分以下の場合
    2. 狭い会場ではディフェンスとの距離にも注意
  5. 審判が見るポイント
    1. ① 5秒のカウントを始めるタイミング
    2. ② ボールを投げる前の足の動き
    3. ③ 投げ入れた後、誰が最初に触れたか
    4. ④ ディフェンスの位置と妨害行為
    5. ⑤ ボールがアウトになったときの再開場所
  6. まとめ

スローインバイオレーションが起きたときの対応

スローインバイオレーションが成立した場合、審判は笛を鳴らし、バイオレーションを示します。

その後、相手チームのスローインで試合を再開します。

  • 笛:バイオレーションが成立した時点で鳴らす
  • ジェスチャー:バイオレーションを示し、相手チームの攻撃方向を示す
  • 再開方法:相手チームのスローイン
  • スローインの場所:原則として、元のスローインが行われるはずだった場所

スローインバイオレーションの成立条件

スローインでは、主に次のような行為がバイオレーションになります。

① 5秒以内にボールを投げ入れない

スローインを行うプレーヤーは、審判からボールを渡されるなどしてボールを扱える状態になってから、5秒以内にボールを手から離さなければなりません。

② ボールを手に持ったままコート内へ足を踏み入れる

スローインを行うプレーヤーは、ボールを手から離す前に、コート内へ足を踏み入れてはいけません。

また、実際にボールを投げ入れなくても、スローインをしようとしてコート内に足を踏み入れた場合もバイオレーションとなります。

③ 投げ入れたボールに、他のプレーヤーが触れる前に自分で触れる

スローインを行ったプレーヤーは、ボールがコート内の他のプレーヤーに触れる前に、コート上で再びボールに触れてはいけません。

※②と③は共通のジェスチャー

④ 投げ入れたボールが誰にも触れずにアウトオブバウンズになる

スローインで投げ入れたボールが、コート内のプレーヤーに触れる前にアウトオブバウンズになった場合、バイオレーションとなります。

この場合、再開場所はボールが出た場所ではなく、元のスローインを行った場所です。

⑤ 投げ入れたボールが直接バスケットに入る

スローインのボールが、コート内のプレーヤーに触れずに直接バスケットに入った場合、得点は認められず、バイオレーションとなります。

両手を胸の前あたりで交差させ、手のひらを下に向けた状態から、左右に開くように動かすジェスチャーをして、ノーカウントを宣告し、相手ボールでプレイを再開します。

⑥ 指定された場所から大きく移動する

スローインを行うプレーヤーは、原則として審判に指示された場所からスローインを行います。

ゴールが成功した後のエンドラインからのスローインなど、移動が認められている場面もありますが、通常のスローインでは移動できる範囲に制限があります。

よくあるシチュエーション

① パスを出す相手を探しているうちに5秒が経過した

スローインを行うプレーヤーが、ボールを受け取ってからパスを出す相手を探し続け、5秒を超えてしまうケースです。

相手のディフェンスにパスコースを消されている場合でも、5秒のカウントは進みます。

審判は、ボールを扱える状態になったタイミングから、確実にカウントを始めましょう。

② 投げようとして踏み込んだが、途中で投げるのをやめた

スローインを行うプレーヤーが、パスを出そうとして体を前に動かした際、つまずくように足をコート内へ踏み入れてしまうケースです。

実際にボールを投げ入れていなくても、スローインをしようとしてコート内に足を踏み入れた場合はバイオレーションとなります。

「ボールを投げていないから問題ない」と判断しないように注意しましょう。

③ ボールを投げる瞬間に足がコート内へ入った

スローインを行うプレーヤーが、パスを出す動作と同時に足をコート内へ踏み入れてしまうケースです。

ボールを手から離す前に足がコート内へ入っていれば、バイオレーションです。

足が入ったタイミングと、ボールが手から離れたタイミングを確認しましょう。

④ 投げ入れたボールが誰にも触れずにコート外へ出た

スローインを行ったプレーヤーが味方へパスを出したものの、誰にも触れずにボールがアウトオブバウンズになったケースです。

この場合、ボールが出た場所からではなく、元のスローインを行った場所から相手チームのスローインで再開します。

ボールが出た場所を基準に再開しないよう、特に注意が必要です。

⑤ 投げ入れたボールがバックボードに当たった

スローインのボールが、コート内のプレーヤーに触れる前にバックボードに当たるケースです。

バックボードに当たっただけでは、直ちにバイオレーションとはなりません。ボールがコート内にある限り、プレーは続きます。

ただし、その後ボールが誰にも触れずにアウトオブバウンズになった場合は、スローインバイオレーションとなり、元のスローインを行った場所から相手チームのスローインで再開します。

また、ボールがコート内のプレーヤーに触れずに直接バスケットに入った場合も、得点は認められません。

⑥ 投げ入れたボールが味方に触れた後、スローインをした本人が触れた

スローインをしたプレーヤーがパスを出し、コート内の味方がボールに触れた後、再びスローインをした本人がボールに触れるケースです。

コート内の他のプレーヤーが先にボールに触れていれば、その後スローインをした本人がボールに触れても問題ありません。

「スローインをした本人が触れた」という事実だけで笛を吹かないようにしましょう。

⑦ ゴール後のスローインでエンドライン上を移動した

ゴールが成功した後のスローインでは、スローインを行うプレーヤーはエンドラインの外側を左右に移動できます。

そのため、エンドライン上を移動したことだけでバイオレーションにはなりません。

ただし、ボールを最初に持ったときから5秒以内に投げ入れる必要があります。

ディフェンスのスローイン妨害

スローインでは、ディフェンス側にも守るべきルールがあります。

ディフェンスのプレーヤーが境界線を越えて手や体を出し、スローインを妨害した場合、審判はその行為に対して対応する必要があります。

第4クォーター・延長時限の残り2分以下の場合

第4クォーターまたは延長時限の残り2分以下では、ディフェンスのプレーヤーがスローインを妨害するために、体の一部を境界線の外から越えて出す行為について、特別な規定があります。

ただし、最初の違反ですぐにテクニカルファウルとなるわけではありません。

  1. ディフェンスのプレーヤーが境界線を越えてスローインを妨害する
  2. 審判は笛を鳴らし、プレーヤーとヘッドコーチに警告する
  3. その後、同じチームのプレーヤーが同様の行為を繰り返した場合、テクニカルファウルとなる

テクニカルファウルが宣せられた場合は、相手チームにフリースロー1本が与えられます。

フリースロー後は、原則としてテクニカルファウルが起きたときにボールがあった場所に最も近いアウトオブバウンズから、相手チームのスローインで再開します。

※通常のスローイン妨害に対するテクニカルファウルの罰則は、フリースロー1本です。2本ではありません。大会独自の運用がある場合は、大会要項や審判責任者の指示も確認してください。

狭い会場ではディフェンスとの距離にも注意

体育館が狭く、スローインを行う場所のすぐ近くに壁やベンチがある場合、ディフェンスのプレーヤーがスローインをするプレーヤーに近づきすぎてしまうことがあります。

審判は、ディフェンスがスローインを妨害しないよう、必要に応じて適切な距離を取らせましょう。

特に、スローインを行うプレーヤーの動くスペースが十分に確保されているか、壁やベンチとの距離も含めて確認することが大切です。

審判が見るポイント

スローインでは、ボールを投げるプレーヤーだけでなく、足の位置やディフェンスの動きにも注意が必要です。

① 5秒のカウントを始めるタイミング

5秒のカウントは、審判がボールをスローインするプレーヤーに渡すなど、ボールを扱える状態にしたときに始めます。

笛を鳴らした瞬間や、プレーヤーがボールを受け取る前から数え始めないようにしましょう。

② ボールを投げる前の足の動き

ボールを投げる瞬間だけでなく、投げようとして足を踏み入れ、その後に投げるのをやめた場合も確認が必要です。

スローインを行うプレーヤーの足とボールの動きをセットで見るようにしましょう。

③ 投げ入れた後、誰が最初に触れたか

スローインを行ったプレーヤーが再びボールに触れた場合は、その前にコート内の他のプレーヤーが触れていたかを確認します。

特に、ボールが味方に触れずに戻ってきた場面では、最初のタッチを見極めることが重要です。

④ ディフェンスの位置と妨害行為

ディフェンスがスローインをするプレーヤーに近づきすぎていないか、境界線を越えて手や体を出していないかを確認します。

狭い会場では、壁やベンチとの距離も考慮し、スローインを行うためのスペースが確保されているかにも注意しましょう。

⑤ ボールがアウトになったときの再開場所

スローインのボールが誰にも触れずにアウトオブバウンズになった場合、再開場所はボールが出た場所ではありません。

元のスローインを行った場所から相手チームのスローインで再開することを覚えておきましょう。

まとめ

スローインバイオレーションでは、5秒以内に投げ入れることや、ボールを投げる前にコート内へ足を踏み入れないことなど、基本的なルールを正しく理解することが大切です。

特に、投げようとして踏み込んだものの投げるのをやめた場合や、投げ入れたボールが誰にも触れずにアウトになった場合などは、見落としやすいポイントです。

審判は、ボールだけでなく足の動きやディフェンスの位置にも目を配り、正確な判定とスムーズな試合再開につなげましょう。

補足: 2026年度のJBA公式資料は、U12向け競技規則・適用規則の相違点を公開しています。終盤2分の扱いは大会独自の運用と混同しないよう、実際の大会では最新の競技規則と大会要項を確認してください。

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