バスケットボールでは、プレー中にボールが足に当たることがあります。
しかし、ボールが足に当たった=キックボールではありません。
選手が意図的に足や脚を使ってボールを止めたり、動かしたりした場合にキックボールとなります。
この記事では、キックボールのルールだけでなく、審判がどこを見るのか、起きた後にどう対応するのか、ショットクロックがどうなるのかまで分かりやすく解説します。
キックボールとは?
キックボールとは、選手が意図的に足や脚を使ってボールを止めたり、動かしたりすることです。
ここで最も重要なのは、「意図的かどうか」です。
ボールが足に当たっただけでは、キックボールにはなりません。
ここがポイント!
審判は、
「ボールが足に当たったか?」
だけではなく、
「選手が意図的に足を使ったか?」
を確認します。
キックボールが起きたらどうする?
キックボールが起きた場合は、基本的に次の流れで対応します。

① 笛を鳴らす
↓
② キックボールのジェスチャーをする
↓
③ ボールの方向を示す
↓
④ 相手チームのスローイン
このとき、ショットクロックがどうなるかも確認します。
キックボールはバイオレーションなので、相手チームにスローインが与えられますが、ショットクロックはスローインを行う場所や残り時間によって変わります。
キックボールのジェスチャー
キックボールを判定した場合は、キックボールのジェスチャーを行い、その後にスローインの方向を示します。
審判にとってジェスチャーは、選手やベンチ、オフィシャルに対して、どのバイオレーションが起きたのかを明確に伝えるための重要な動作です。
さらに、キックボールの場合は、ショットクロックのセット時間も意識しておく必要があります。
「笛を鳴らして方向を示して終わり」ではなく、
「どこからスローインになるのか」→「ショットクロックはどうなるのか」
まで確認しましょう。
ここを見よう!「意図的だったか」が一番重要
キックボールで最も重要なのは、意図的に足を使ったかどうかです。
例えば、ドリブル中にボールが足に当たってしまっただけなら、キックボールではありません。
一方で、
- 足を出してボールを止める
- 足を使ってボールを動かす
- 足でボールを引き寄せる
など、選手が意図的に足を使っている場合は、キックボールとなります。
審判は「結果」だけで判断しない
「ボールが足に当たった」という結果だけを見るのではなく、
その足の動きが偶然なのか、意図的なのか
を見て判断しましょう。
キックボール後のショットクロック

キックボールが起きて相手チームにスローインが与えられた場合、ショットクロックはスローインを行う場所によって扱いが変わります。
特に重要なのが、
フロントコートなのか、バックコートなのか
そして、
ショットクロックが何秒残っているのか
です。JBAの公式TOマニュアルにも、キックボールのケースについて具体例が示されています。
① フロントコートからスローインする場合
フロントコートからスローインを行う場合は、キックボールが起きた時点のショットクロックが14秒以上か、13秒以下かを確認します。
ショットクロックが14秒以上
→ そのまま継続
例えば、キックボールが起きたときにショットクロックが16秒なら、
16秒のまま再開します。
ショットクロックが13秒以下
→ 14秒にリセット
例えば、キックボールが起きたときにショットクロックが12秒なら、
14秒にリセットして再開します。
つまり、
| フロントコート | ショットクロック |
|---|---|
| 14秒以上残っている | そのまま継続 |
| 13秒以下 | 14秒にリセット |
という考え方です。
② バックコートからスローインする場合
バックコートからスローインを行う場合は、
24秒にリセット
されます。
例えば、キックボールが起きたときにショットクロックが7秒しか残っていなくても、バックコートからのスローインであれば、
24秒にリセットされます。
③ ミニバスのキックボールは24秒にリセット
ミニバスケットボールでは、キックボールなどのバイオレーションで相手チームにスローインが与えられた場合、ショットクロックは24秒にリセットされます。
例えば、残り5秒でキックボールが起きても、相手チームのスローインから24秒で攻撃が始まります。
一般の5人制で適用される14秒へのリセットは、ミニバスでは適用されません。
よくあるシチュエーション
① ボールが足に偶然当たった
ドリブル中やパスのボールが、偶然足に当たった。
→ キックボールではありません。
足に当たったという結果だけで笛を吹かないようにします。
② 足を出してボールを止めた
相手のパスやドリブルに対して、足を出して意図的にボールを止めた。
→ キックボールです。
「ボールが足に当たった」のではなく、足を使ってボールを止めようとしたかを見ます。
③ 倒れ込んだ選手が、足でボールをたぐり寄せた
プレー中に選手が倒れ込み、近くに転がったボールを足で引き寄せるようにして、自分の近くに持ってきた。

→ 意図的に足を使ってボールを動かしているため、キックボールとなります。
これは実際の試合でも起こるケースです。
立っている選手がボールを意図的に蹴ることは、あまり起きませんが、倒れた選手は何とかボールを取ろうとして、無意識に足でたぐり寄せることがあります。
「蹴ったかどうか」だけでなく、足を使って意図的にボールを動かしたかを確認しましょう。
こんなときは注意!
キックボールを判断するときは、足に当たった瞬間だけを見るのではなく、その前後の動きも確認することが大切です。
例えば、選手が倒れたあとにボールが近くへ転がってきた場合、
「足に当たっただけなのか」
「ボールを足で引き寄せようとしたのか」
を見極めます。
特に、ボールの方向に合わせて足を動かしている場合は、意図的なプレーなのかをしっかり確認しましょう。
審判がキックボールを見るポイント
キックボールでは、次の3つを意識すると判断しやすくなります。
① ボールが足に当たっただけなのか
偶然足に当たっただけなら、キックボールではありません。
② 足を使ってボールを止めようとしたのか
足を出してボールを止めるなど、意図的な動きがあったかを確認します。
③ 足を使ってボールを動かそうとしたのか
蹴るだけではなく、足でボールを引き寄せるような動きも確認しましょう。
そして、キックボールを判定した後は、
「どこからスローインになるか」
「ショットクロックを何秒にするか」
まで確認できると、より正確なゲーム運営につながります。
まとめ
キックボールで一番大切なのは、「足に当たったか」ではなく「意図的に足を使ったか」です。
偶然ボールが足に当たっただけなら、キックボールではありません。
一方で、足を出してボールを止めたり、足でボールを動かしたり、倒れた状態で足を使ってボールをたぐり寄せたりした場合は、キックボールとなります。
審判は、
「偶然なのか?」
「意図的なのか?」
を意識して、選手の足とボールの動きを確認しましょう。
そしてキックボールを判定した後は、スローインの位置とショットクロックも忘れずに確認します。
フロントコートなら「14秒以上なら継続、13秒以下なら14秒」、バックコートなら「24秒」が基本です。



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